釣りは、魚を捕らえるための行為である。
何のために捕らえるのか。
もちろん喰らうためである。
それが釣りの本質だ。
パパは釣りが好きだ。なぜなら、捌いて君たちに食べさせるのが、親として何よりの喜びであるからだ。
先にも触れたが、生命は尊い。だからこそ、生きるためにそれを喰らうことには、感謝の念を抱かねばならない。
料理を作ったママにももちろん感謝しなければならないが、それは表面的なものだ。
料理は、生命体を捕らえ、絞め殺し、捌かれた上でできている。
我ら動物は、他の生命体を喰らうことでしか生きられないことを忘れてはならない。
釣るのが楽しいのは否定しないが、釣る行為(手段)が目的になってはいけない。
そうなった瞬間、本質から逸れた愚かしい行為になってしまう。
釣りは針に引っ掛けて、引っ張りまわし、そして捕らえる。
少なからず魚にダメージを与える。それだけで致死率5%はあるだろう。
C&R(Catch and Release:キャッチ・アンド・リリース)。
君らの知っている通り、パパはこの行為が大嫌いだ。
魚という生命体にダメージを与えておきながら、その行為を楽しんでいる輩がいる。
謂わば虐待である。まったく反吐が出る。
もう一度言うが、釣りの本質は「喰らう」ところにある。
釣るのなら喰え、喰いきれないほど釣るな、である。
人間の欲望のままに捕らえられ続ければ、その生命体には絶滅が待っている。
それほどまでに人間は破壊者でありうることも心に留めて欲しい。