君たちの名前は、君たちが生まれる半年以上前から考えに考え、考え抜かれたものである。
要は、妊娠が分かったときから生まれるまでの期間ずっと、あーでもないこーでもないと、ママと喧嘩もしながら考えたものだ。
本当は、結婚する前から名前はいろいろ考えてたけどね。
パパは、自分の名前が大変気に入っている。だから、同じくらい気に入る名前を見つけてあげたいと思って時間をかけたかったんだ。
お姉ちゃんの名前は、この世で最も「純粋で深い想い」を表している。
君がそんな想いを持てるよう、他人のそれを理解できるよう、そう願っている。
何より君自身がパパとママの「想い」の結晶だよ。
弟くんの名前は、(時間的にも空間的にも)広く行き渡るという意味がある。
君自身(君の考え、君の想い)が君の中へ、外へ、東西南北、縦横無尽に駆け巡って欲しいと願っている。
ちなみに、訓読みではパパの名前と同じように読めるんだ。意味も似ている。
このように、名前には親の想いが凝縮しているものだ。
だから、人の名前を馬鹿にするようなマネは絶対にしてはならない。
そんな下衆なマネをしたら、パパの拳骨が飛ぶからね。