水草の肥料として、不足気味になるのが鉄とカリウムだそうだ。
窒素とリンは魚のエサにより投入されるので大丈夫らしい。
そこで、鉄とカリウムの補給方法を記述していく。
- 鉄の補給
メネデール100ml
- カリウムの補給
炭酸カリウム(無水)500g
ただし、カリウムの補給はちょっと面倒だ。
窒素とのバランスを考えたり、炭酸塩硬度(KH)が高くなりすぎないようにしないといけない。
まずは、窒素とのバランス。
ここでは、NとKが同じ個数あればよしとする。
水質検査試薬などで硝酸(NO3)が測れるのでこれを利用する。
硝酸の分子量が62、炭酸カリウムの分子量が138なので、NとKを同じ個数入れようとする場合には下記のようになる。
「硝酸 対 炭酸カリウム」が、重量にして「62 対 138」になればいい。
ただし、炭酸カリウムにはKが2つ入っているので、炭酸カリウムの方は半分にして、
「硝酸 対 炭酸カリウム」が、重量にして「62 対 69」になればいい。
つまり、硝酸が100mg/Lと測定された場合、下記の式になる。100 対 K = 62 対 69よって、炭酸カリウムが111.3mg/Lになるように水槽に添加すれば良いという事になる。
K × 62 = 100 × 69
K = 100 × 69 ÷ 62 = 111.3
次に炭酸塩硬度(KH)。
淡水魚にいいとされるKHは2~7dHとのこと。
炭酸カリウムの場合、(どこからどう調べたかもはや不明)
1dH = 24.68mg / L となる。
2~7dHということは、49.36~172.76mg/L。
できれば、この範囲に収まるように炭酸カリウムを添加したいところである。
このとき、水槽のKHを測ってから添加するようにしたい。
テトラの 5 in 1 のやつだと、NO3とKHが同時に測れるので便利。
うちではこれを使っている。(最近やってないけどw)
うちでは、炭酸カリウム111.3gを水に溶かして1Lにして使っている。
(注意:溶かすときに発熱するので、先に水を半分くらい入れてから炭酸カリウムを少しずつ溶かすこと)
で、この11.13%炭酸カリウム水溶液を下表に従って投入している。
11.13%炭酸カリウム水溶液 (水槽水10Lにつき) | ||
NO3濃度 (mg / L) |
25 | 2.5mL |
50 | 5mL | |
100 | 10mL | |
250 | 25mL |
この水溶液を小さいペットボトルに先っちょに小さい穴が開いている「鉢植えに水遣りするためのキャップ」を付けて少しずつ投与している。
この方法で鉄とカリウムを添加したら、ポトスの葉がガツンとでかくなったよw